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入居者満足度アップ!築古ビルで実践すべき防音対策

2023.08.25

コラム

入居者の満足度がビルオーナーにとってどれほど重要であるかは言うまでもありません。

特に築古ビルでは、最新の施設に比べて騒音問題が多く発生しやすいのが現実ですが、古いからといって防音対策ができないわけではありません。

このコラムでは、築古ビルのオーナーさまに向けて、効果的で実用的な防音対策について詳しく解説します。築古ビルでも入居者に快適な生活環境を提供するための参考にしてください。

騒音問題とは?築古ビルでよく発生する音のトラブル

築古ビルは建物が持つレトロ感や立地、リーズナブルな価格設定などで多くの入居者を引きつけます。しかし、現代の資材とは異なる、ひと昔前の建築物として建てられた建物には一つ大きな気になる点があります。

それが以下のような「騒音問題」です。

 

その1 隣接区画間の騒音

築古ビルの多くは、壁や床が薄く、音が隣の部屋に簡単に漏れてしまいます。

会話、テレビの音、家具の移動音、中には洗面所・トイレの排水音といったあらゆる音が隣や上下の部屋にも響く可能性が高いです。

まれに、であれば良いのですが、終始自室以外からの騒音にさらされることは大きなストレスであり、長期的には引っ越しを考える場合もあります。

 

その2 外部からの騒音

窓ガラスが薄い、または遮音性能が低いと、外部からの音(車の音、工事音、人々の声など)が入ってきてしまいます。都心部や人通りの多い道路に面した建物では特にこのような問題が起きやすく、これも入居者のストレスにつながります。

 

物件の環境に関しては、入居者がビルを評価する際に賃料と共に非常に重要なポイントとなります。

騒音に悩まされる環境は生活の質を著しく低下させ、最悪の場合、退去を検討する原因にもなり得るため、築古ビル特有の騒音問題を解決する効果的な防音対策が不可欠です。

 

では実際に、次のセクションでこれらの問題に対処するための防音対策の基本的な要素について詳しく見ていきましょう。

防音対策の三大要素は「遮音」「吸音」「防振」

築古ビルの騒音問題に対処するためには、遮音対策、吸音対策、防振対策の3つの要素が非常に重要です。

こちらの目次では、上記それぞれが持つ効果と具体的な対策についてご紹介します。

 

■遮音対策:外部からの音を遮断

遮音対策は、外部から聞こえてくる音を遮断する手法です。この対策は、空気中で伝わる音を跳ね返して、その音が透過しないようにすることが目的です。

鉄板やコンクリート、または比較的安価な石膏などの素材が遮音に効果的です。

しかし、これらの素材は重量が重く、ある程度費用が掛かりますので、適切な施工の検討が必要です。

また、遮音性を高めすぎると室内で過度に音が反響し、音の聞き取りに影響を与えてしまうことがリスクもあるため注意しましょう。

 

■吸音対策:音の透過や室内の音の反響を抑制

吸音対策は、特に室内の音が隣の部屋や上下の階に伝わりにくくするためのものです。

吸音パネルや吸音壁紙、吸音カーペットなどを利用すると、室内の反響や響きを抑制できます。

この対策は、隣接区画との騒音トラブルを避けたい場合や、自室のプライバシーを守りたい場合に有効です。

 

■防振対策:振動を軽減

防振対策は、振動が伝わることを抑制し、振動からくる音を伝えないようにする工夫です。

主に床(状況により壁)に多孔質材料や防振ゴムなどの防振材料を使用し、足音や椅子の移動音、冷蔵庫の振動などを階下に伝えないような工事を施します。

 

このように、遮音対策、吸音対策、防振対策の3つは、それぞれ異なる問題に対処するためのものです。これらを組み合わせて使うことで、築古ビルでも十分な防音効果を得られるでしょう。

防音の必要性別 中小ビルオーナーにおすすめの防音アイテム

防音対策は、高い効果を得られるものほど費用がかかることが多いですが、楽器を使用したり、音の出る機器を使用したりする場面がそう多くない限りは、ある程度の効果を得られれば、という程度の防音対策を期待するオーナーの方も多いでしょう。

このセクションでは、コストパフォーマンスに優れた防音アイテムや施工について、必要性に応じた対策をご紹介します。

 

必要性:低

「吸音パネルと防振マット」

防音の必要性がさほど高くなく、予算も限られている場合でも、吸音パネルを壁に取り付けることで、室内の反響を軽減する効果があります。また、防振マットを床に敷くことで、振動による音を減らすことができます。これらのアイテムは比較的安価に取り入れられる防音対策です。

 

必要性:中

「二重窓と吸音パネル」

予算が少しある場合は、二重窓(インナーサッシ)を設置することで、外からの遮音性を格段に高めることができます。吸音パネルも比較的コストが低い方で、遮音と吸音の両方に効果があります。

 

必要性:高

「床・壁・天井の二重構想と防音材」

十分な予算がある場合、床や壁、天井を二重構造にする方法がおすすめです。直接床に床材を貼るのではなく、空気の層を作ることで振動や音が伝わることを防ぎます。

また、仕切り等の下地に防音材を埋め込むことで、外からの音を遮断し、さらに自室の音・振動が外へと伝わることも抑えます。

 

以上のように、予算や防音対策の必要性に応じていろいろな防音対策や資材がありますので、入居者の満足度を高められるよう効果的に取り入れていきましょう。

まとめ

建物の防音性は、建物の構造や建築資材によって大きく異なり、築年数が経過した建物ほど、建物がもつ防音性は低い傾向にあります。

防音対策をするにあたっては、まずは防音すべき音の種類や、それが外からなのか、自室から出る可能性があるものなのかを明らかにする必要があります。

効果とコストバランスを考えながら、適切に対処し、入居者満足度向上につなげましょう。

投稿者プロフィール

株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
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