2023.08.29
築年数が経過した不動産物件は、新築物件と比べると、多くの課題を抱えています。
結露やカビ、断熱性能の不足、共用部の老朽化など、これらの問題点が空室リスクを高めていることも確かです。
今回のコラムでは、築古物件に特有のこれらの問題をリフォームで解消し、空室リスクを減らすための実践的なアイディアをご紹介します。
目次ごとに特定の問題点に焦点を当て、その解決策をお伝えします。
築古物件の多くは、結露やカビの問題を抱えていることが多いのではないでしょうか。
冬の時期でも、寒暖差による結露が起こり、カビを発生させる原因に。
結露・カビの問題は単に不快なだけでなく、実際に健康を害するリスクもあります。だからこそ、結露・カビ問題はリフォームでの対応が必須です。
~室内の湿度調整がポイント~
室内が適切な湿度を保たれることで、結露が発生する可能性を低減できます。
築古物件は断熱性が低いため、断熱材を窓や壁に追加することで、室内温度を安定させ、結露を抑制することができます。
~換気の重要性~
常に新鮮な空気を取り込み、空気の通り道を確保することも非常に重要です。
特に浴室やキッチンは湿度が高くなりやすい場所なので、換気扇を設置または既存のものを性能の良いものに交換することをおすすめします。
窓が少ない室内には、積極的に換気設備を追加しましょう。
防カビ性をもつ壁紙や下地材もありますので、適切な湿度調整と換気、そして賢い材料選びで大いに改善できます。
リフォームを行う際にこれらのポイントを押さえれば、築古物件でも快適な居住環境を作ることが可能です。そして、それが空室リスクを減らす鍵となるでしょう。
築古物件が抱えるもう一つの課題が、断熱性能の不足です。
これにより、冷暖房の負担が増大し、入居者にとっては光熱費の増加や快適な居住環境が損なわれるケースが多くあります。
適切に断熱対策を行うことで、これらの問題が解消され、それが結果として空室リスクの減少につながります。
ので、以下の実践アイディアを参考にしてください。
最初に考慮すべきは「断熱材の選び方」です。
断熱材には様々な種類があり、それぞれに特長や適する場所があります。
たとえば、壁や天井にはガラスウールやロックウール、床には発泡スチロールが使われることが多いです。これらはリフォーム時に取り入れることで、エネルギー効率が大幅に向上します。
次に重要なのが「窓の改善」です。二重窓やLow-Eガラスの採用は、外部と室内の熱の行き来を大きく抑制します。
特に冬季の暖房使用や夏季の冷房使用によるエネルギー消費を抑え、光熱費の削減が期待できます。
そして、「床暖房」の導入も検討してみてはいかがでしょうか。
床暖房は室内を均等に温める効果があります。部屋全体を均一に暖めるため、エネルギー効率も良いとされており、また、暖房の風が直接あたることもありません。
断熱性能の改善は、結果として物件の魅力を高め、空室リスクを減少させる要素となります。
リフォームを検討中のオーナー様はぜひ、今一度断熱性能の向上を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
アパートやマンションの共用部は、入居者が毎日目にするスペースです。
この部分の老朽化が放置されていると、物件全体の印象も大きく下がってしまいます。
居住スペースがどれだけキレイで快適でも、共用部が古いままでは物件の魅力も半減してしまいます。
では、どのようなリフォームが効果的なのかを探っていきましょう。
<照明>
最初に考慮するべきは照明です。
古い照明設備をLEDなどの省エネ・明るい照明に変更することで、明るく清潔感のある雰囲気を作り出せます。
照明の色や位置・数を工夫するだけでも、オシャレな空間へと変化しますので積極的に取り入れましょう。
<防犯対策>
防犯対策についても、共用部に対するニーズが高いものの一つです。
防犯カメラの設置や、オートロックシステムの導入は、入居者に安心感を提供し、物件の価値を高めます。
<壁や床材を一新する>
共用部の壁・床を新しくすることも効果的です。
質感や色を現代のトレンドに合わせることで、古い建物でも新しさを感じさせることができます。
耐久性に優れた素材を選ぶことで、長期間のメンテナンスコストも削減できます。
<緑化>
植栽や花壇で自然の美しさを取り入れることも考慮に入れましょう。
緑や花は心地よい印象を与え、小さな改善で大きな印象の変化を生むことができます。
壁や床材のリフォームと併せてオシャレなグリーンを配置することで、共用部の空間がより一層素敵な雰囲気になるでしょう。
共用部のリフォームも、オーナー様が思っている以上に物件の魅力に影響し、空室リスクに関わっていますので、しっかりと検討していきましょう。
築古物件によくある問題点とその解決策をご紹介しました。
全てをクリアするのは簡単ではないですが、ご自身の物件が持つ課題が何か、そして空室リスクにつながり得る課題が何かを洗い出し、効果の高いものから取り入れてみると良いかもしれません。
築年数が経っていても、しっかりと手を入れて維持していくことで入居者を引きつけることができます。
ぜひ、積極的に対策をおこなっていきましょう!
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