3点ユニットバスの分離リフォームは、大きく分けて3つの方法があります。

それぞれの特徴、メリットやデメリットをご紹介します。

部屋の広さや構造によっても対応可能かどうか確認する必要はありますが、参考にご覧ください。

• 　お風呂・トイレ・洗面台を完璧分離する

お風呂、トイレ、洗面団を、それぞれ独立したスペースに分離するリフォームです。

トイレを別の場所に設ける場合、最低でも0.6～0.8畳程のスペースが必要になるため、面積に限りがあるワンルームのお部屋では設置が難しく、比較的広さにゆとりのあるお部屋におすすめです。

メリット

・独立したスペースでそれぞれ快適に使用できる

・来客時も安心

デメリット

・リフォーム費用が比較的高い

・バスタブが小さくなるケースが多い

• 　浴室とトイレの間に仕切りを設置する

広さに余裕がない場合は、バスタブとトイレの間に仕切りを設置するというリフォーム方法もあります。

完全に独立する訳ではないですが、仕切りが設けられることでシャワーカーテンが不要になり、また、水の飛び散りやトイレのエリアが濡れるといったことが減り、各段に快適に利用できるようになるはずです。

メリット

・施工が安価で短工期

・シャワーカーテンの不快さから解放される

・トイレットペーパーやトイレの床が濡れない

デメリット

・仕切りによって圧迫感を感じることがある

・照明の工夫が必要な場合がある

・完全分離ではないので、湿気はこもってしまう

・掃除がしづらくなる

• 　バスタブを撤去してシャワーブースにする

最近の若い人の多くは、バスタブ（浴槽）に湯を張ってお風呂につかる習慣がない人も多く、掃除も面倒なのでシャワーブースがある物件を希望するという方も多いようです。

メリット

・シャワーブースとトイレが完全に分かれているため衛生的で快適

・完全分離、かつバスタブ有に比べてリフォーム費用が抑えられる

デメリット

・入居者層のニーズに合うかどうかの判断が必要

3点ユニットバスは、現在のニーズをふまえると分離工事を行うことがおススメですが、建物の構造によってはリフォームができないこともあります。

以下のような物件は注意が必要です。

■あまり広くない

分離リフォームには、今3点ユニットバスが収まっている面積の1.5倍以上はスペースが必要です。

ワンルームなどはもともと面積に余裕がないため、独立したスペースが確保できない場合は、仕切りリフォームやシャワールームリフォームをおススメします。

■床下スペースに余分な空間がない

マンションの床下はスペースが限られているため、水廻りを自由に移設できないことがあります。

構造上、トイレの移動などができない場合があるため注意しましょう。

■費用対効果を考える

空室解消にはかなり有効な手段である3点ユニットバスの分離リフォームですが、ある程度費用が掛かるのも事実です。

他にも空室の原因となっている大きな要素がないか、改修の優先順位を考え、そしてリフォーム後の入居募集方法についても考えながら進めていきましょう。

■3点分離リフォーム　＜費用目安＞

バス、トイレ、洗面を分離（独立）させる場合、それぞれの配管や壁の造作、そして新しいユニットバスやトイレ、洗面台などの設備費用、内装費用が必要なため、だいたい100~200万円ほどの金額が掛かると考えましょう。

■バス/トイレの仕切りリフォーム　＜費用目安＞

仕切りリフォームの費用は20万円程度でできることが多いです。分離リフォームに比べるとかなり安価ですが、完全な分離ではなく、あくまでも「仕切り」ですので、よく検討しましょう。

■シャワーブース設置リフォーム

＜費用目安＞

シャワールブースの設置とトイレの新設工事を併せると、60万～100万円程度の費用がだいたいの相場で、シャワーブースのグレードによって大きく異なります。

いかがでしたでしょうか。

入居者の快適性や現代のニーズをふまえると、3点ユニットバスからの分離リフォームは空室解消の施策としてかなり有効です。

お風呂やトイレ、洗面台も、賃貸物件によく使われるタイプのコスパのよい製品も多くありますので、分離の面積が問題なくとれるようであれば積極的に検討していきましょう。

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