2023.10.23
建物診断(建物調査診断ともいいます)は、建物の状態を確認するために行われる現地調査のことを指します。特に築20年程度経った中小ビルでは、経年劣化や設備の故障や不具合が起こりはじめ、建物自体の老朽化も気になり始める頃ではないでしょうか。
建物診断では、建築士や専門家が躯体や外壁、屋上、配管などの躯体や設備の傷み具合を検査し、長期修繕計画の策定や資金計画の立案をサポートします。
このコラムでは、中小ビルオーナーの皆様に、建物診断の必要性やメリットを詳しくお伝えしますので、その大切さを理解し、ぜひ今後の不動産運営の参考にしてください。
~建物診断を行う目的~
築20年程度の中小ビルは、経年劣化や環境的要因によりさまざまなダメージを受けていることが一般的です。建物診断を行うことで、ビルの実際の劣化状況やリスクを早期に特定し、適切な対策を計画することができます。
これにより、修繕コストの節約やビルの寿命の延長が期待できます。
築20年を過ぎると、多くの設備が寿命を迎えることが多いです。
そのため、どの部分をいつ、どのように修繕すべきかを計画するためにも、建物診断は欠かせません。
正確な診断により、将来の修繕費用の予測がしやすくなり、予算計画の参考になります。
定期的な建物診断は、長期修繕計画の策定や見直しの良い機会となります。
計画を策定することで、未来の大きな出費を予測し、資金の確保や計画的な管理が可能になります。
第1ステップ 予備診断
打合せ、設計図の確認、テナントや使用者からのフィードバックを取り入れて、問題点の特定や調査範囲を決定します。
第2ステップ 実地調査
事前の情報をもとに、専門家が実際にビル内外を調査します。目視調査のほか、特定の設備や箇所に対しては専用の機器を使用して詳細な調査を行います。
第3ステップ 診断結果の報告
調査結果をもとに「建物診断報告書」を作成。修繕の必要な箇所や優先度、概算費用などが明記され、オーナーが修繕計画を策定する際の大きな手助けとなります。
第4ステップ 対規模改修に向けた修繕の計画
具体的に、どこをどう直すのかを決定し、それに伴い修繕計画を立てます。
その際は、実際に施工を依頼する業者を交えてしっかりと計画を行い、改修に必要な費用を確定したり、予算取り、スケジュール決め、入居者への通達といった具体的な動きが必要になってきます。
建物診断は、築後年数が経ち、建物の状態に不安を抱えているオーナー様にとって多くのメリットをもたらします。
こちらの目次でその一部をご紹介しましょう。
■劣化の早期発見と予防
建物は時間とともに老朽化し、様々な問題が発生します。
外観上は分からない損傷や劣化もあるため、診断を行うことで、これらの初期段階の劣化を早期に察知できます。早期発見によって、大きな損傷や問題が生じる前に適切な予防措置をとることができます。
■経費節約
建物の状態を知ることで、予定外の大規模な修繕が必要となる前に、少額での修理や補修を実施することが可能です。
これにより、長期的に見ても大きな経費を抑えることができるのです。
■資産価値の維持・向上
ビルの適切なメンテナンスを行い、常に良好な状態を保つことで、その資産価値を維持、または向上させることができます。特に不動産投資を行っているオーナーにとっては、資産の価値を維持することが収益性の向上にも寄与します。
■安心の確保
定期的な建物診断を行うことで、ビルの安全性や健康状態を確認でき、オーナーや入居者の安心感を保つことができます。万が一の事態に備えて、早期の対策や修繕が可能となります。
■予算計画を立てやすく
建物診断の結果に基づいて、将来的な修繕やメンテナンスの計画を立てることが容易となります。これにより、効果的な資金計画を策定し、無駄な出費を抑えることが可能です。
まとめとして、建物診断は、ビルオーナーにとって多くのメリットをもたらします。老朽化したビルの状態を知り、適切な措置を講じることで、長期的な視点での資産価値の保護や経費の節約が期待できます。
いかがでしょうか。
築20年程度の中小ビルの維持・管理には、建物診断の実施を検討していく時期かもしれません。
そしてその診断を通じて、劣化の度合いや修繕の必要性を正確に知ることができ、安全で快適なビルの維持をスムーズに行うことができますので、大規模修繕の時期などに合わせて実施しましょう。
ビルオーナーとして、定期的な建物診断を行うことは、安全性を確保すると共に、資産価値の維持・向上へと大きく影響します。
早め早めの行動をとっていきましょう。
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