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コラム

空室解消の新しい戦略 「ミニマリズム」を築古アパートで活かす

2023.09.15

コラム

空き部屋の増加に悩んでいませんか?

アパート経営は思ったより手強いものですが、実はその解決の糸口が、“新しい価値観“にあるかもしれません。例えば今回ご紹介するの「ミニマリズム」というもの。

この考え方(=価値観)は、必要最小限のものに囲まれて生活するというシンプルなもの。

一見、築古アパートとは無関係に思えますが、実はこのミニマリズムが空室問題を解決する鍵になる可能性があります。

特に、単身者やDINKs(Double Income, No Kids)、シニアなど、さまざまな生活スタイルの人たちにとって、ミニマリズムは非常に魅力的な選択肢なのです。

このコラムでは、ミニマリズムとはどのようなものなのか、そして築古アパートにどのような影響があるのか、それらについてご紹介します

空室解消のための新しい考え方のススメ

空き部屋が増えるというのは、物件オーナーにとって頭の痛い問題ですよね

空き部屋は家賃収入の減少を意味するばかりか、長引くと物件そのものの価値まで下げてしまう可能性があります。

さらに、気になるのはその時のオーナーの皆さまの心理的な負担です。

空室が続く、空き部屋が増えるなどによって不安やストレスを感じることはオーナーなら誰もが経験することではないでしょうか。

 

このような状況で注目していただきたいのが、「ミニマリズム」という新しい価値観、ライフスタイルです。

ミニマリズムとは、「必要なものだけを持ち、それ以外は手放す」というシンプルな生活スタイルを指します。一見すると、築古アパートの空室解消とはどこが関係あるの?と思えるかもしれませんが、じつは大いに関連があります。

 

ミニマリズムは「少なくていい、だからこそ価値がある」という考え方がベースにあります。

この考え方をアパートに応用すると、例えば間取りをシンプルにすることで、より多くの人にとって使いやすい空間を作ることができるわけです。

また、必要最低限の設備だけを整えておく、それはその部屋を借りる人たちにとっても、自分らしい空間を作りやすくなるのです。

 

このようにしてミニマリズムを取り入れたリノベーションが、さまざまなニーズを持つ人々、例えば単身者やDINKs(Double Income, No Kids)、シニア層などにも響く可能性がありますので、新しく注目されつつある

新たな生活スタイルを取り入れることで、築古アパートも新しい価値を生み出し、空室問題も解消に繋がるかもしれません。

ミニマリズムのココがすごい! “少ないこと”の力

ミニマリズムとは、単純に言えば「必要なものだけを持つ」生活スタイルです。

要らないものは手放し、その結果得られる「余白」や「ゆとり」を大切にします。このミニマリズムがなぜ素晴らしいのかと言うと、そのシンプルな考え方が心の負担を軽くし、そして身近にあるもの一つ一つを大切にし、より豊かな生活を送るための

 

では、この「少ないことの力」が築古アパートにどう活きるのでしょうか。

 

リノベーションのコスト削減: ミニマリズムの考え方に基づいたリノベーションは、必要最小限の変更に集中します。これにより、一般的なリノベーションよりもコストを抑えられる可能性があります。

 

・多様なニーズに対応

シンプルなデザインは、さまざまな人々に広く受け入れられやすいです。老若男女問わず、多様なライフスタイルの人々が快適に過ごせるような空間を提供することが可能です。

 

・メンテナンスの容易性

必要最低限の家具や設備にすることで、メンテナンスが容易になります。これは長期的に見てもオーナーにとって非常にメリットがあります。

 

・独自性の発揮

ミニマリズムという個性的なアプローチでリノベーションを行えば、他の多くの築古アパートと差別化を図ることができます。これが新しい顧客層を引きつけ、空室解消につながる可能性があります。

 

ミニマリズムの考え方を取り入れることで、築古アパートも新たな魅力を持ち、更には空室問題も解消に繋がるかもしれません。少ないことの力を最大限に活かし、アパート運営の新しい可能性を見つけ出しましょう。

ミニマリズムがぴったりなターゲット層は?

築古アパート・マンションに、ミニマリズムを取り入れたリノベーションを行う際には、どのようなターゲット層に訴えるかが重要です。

ミニマリズムは、特に、単身者、DINKs(Double Income, No Kids/意識的に子供を持たずに共働きのライフスタイルを選ぶ夫婦)、シニアなど、特定の層に強く響く可能性があります。

では、なぜこれらの層がミニマリズムに惹かれるのかについての解説です。

 

■単身者

仕事の日は帰って来て寝るだけ、という単身者層にとっては、最小限のスペースと設備で十分という考えの方も少なくありません。

限られたスペースでも快適に過ごせるように、ミニマリズムはシンプルな内装や設備が求められます。物を少なくすることで、限られた空間でも充実した生活が可能です。

 

■DINKs

2人で生活する場合、それぞれの趣味や仕事で忙しいことが多く、家にはシンプルさを求める方が多くいらっしゃいます。

シンプルな生活空間は、そのような忙しい生活に「余白」を与え、それぞれの好みを取り入れた快適な空間を造りやすくしてくれます、

 

■シニア

生活に関わる物の操作やメンテナンスが複雑ではないことは、シニア層にとっては想像以上に喜ばれるポイントです。

さらに、必要なものだけを配置することで、余計な負担の掛からないリラックスできる空間を提供します。

 

 

次に、ミニマリズムを好むターゲット層におすすめの設備・仕様と内装テイストです。

 

■設備・仕様

コンパクトでシンプルな仕様が好まれます。空間を活かすシンプルながらも多機能な収納、掃除が容易な床材などもしっかりと選ぶことが大切です。

そして高性能な家電は、操作や手入れが複雑なものがありますので、最低限の機能と簡単な操作性を優先しましょう。

また、必要以上の家具を買わなくて済むような壁面収納などを効果的に設置することもポイントです。

 

■内装テイスト

ナチュラルな色合いで統一された内装がおススメです。ただ、安っぽくならないよう、シンプルながらも質感を大切にし、照明などにも工夫し、温かみを感じられるものを選びましょう。

 

 

ミニマリズムに基づいたリノベーションは、これらのターゲット層にとって魅力的な選択肢となるでしょう。そしてその結果、築古アパートの空室問題も解消へと繋がる可能性が高まります。

まとめ

まさに、シンプルイズベスト。の考えですね。

新しい機能を持つ設備や家電は、便利な一方で、不具合が起こった時の対処やリモコンの操作が分かりづらさ、電源を入れるだけでも一苦労‥‥というデメリットがあります。

内装や設備にこだわり過ぎず、シンプルな箱に、入居者それぞれの必要な要素を足していただくミニマリズムは、オーナー様にとっても施工費用や維持・管理の負担が軽減されるはずです。

ぜひ積極的に取り入れてみてください。

投稿者プロフィール

株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
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