2023.08.14
空築古ビルに新たな魅力を吹き込むアイディアとして、”緑”のリノベーションはいかがですか?
“緑のリノベーション”は通称=壁面緑化と呼ばれ、古いビルに新しい息吹をもたらすだけでなく、都市環境への配慮と適応も兼ね備えています。
今回のコラムでは、築後年数が経ち古さが目立ってきたビルを保有されているオーナーの皆様に、壁面緑化の魅力とその実践方法をご紹介します。
新しい時代のリノベーション、始めてみませんか?
都市の中で時を経たビル。その味わいが魅力になる一方、築浅物件との競争にはなかなか勝てず、テナント誘致に苦戦する状況がある物事実です。
今回ご紹介するのは、築後年数が経った建物の価値を高め、ビルの持続性や魅力を維持するための一つの有効策である「壁面緑化」です。
壁面緑化は、単に建物を緑で覆う技術ではありません。
垂直な基盤を緑で飾る技術や、彫刻やオブジェのような装飾を施した多様な形状も存在し、それぞれが異なる表情や役割を持っています。
そしてこの壁上緑化は、環境対策としての価値だけでなく、築古ビルの外観や価値を刷新するポイントとしても非常に効果的な活用方法なのです。
壁上緑化によって装飾性が高まることで、ビルが持つ風格や歴史感と緑の新鮮さが融合し、一種独特の美しさを生み出します。
また、ビルを囲む環境が潤い、訪れる人々に安らぎや心地よさを感じさせる効果も持っています。
さらに、この壁面緑化にはビル自体へのプラスの効果も期待できます。空気の浄化、太陽光の反射緩和、そして壁面の劣化防止。これらの効果は築古ビルの持続的な活用や保存にも寄与するものです。
近年、続々と生まれる新しいビルや商業施設の外観に、「壁面緑化」が取り入れられている事例が増加しています。この動きの背後には、環境対策だけでなく、ビルや施設のイメージアップ、集客効果の向上といった多角的なメリットが存在します。
例えば、ヨーロッパの都市部には、歴史的建造物の壁面を利用した緑化が成功している例が多数あります。古い石造りの建物の外壁には、多くの隙間や凹凸が存在するため、植物が根付きやすいという特性があります。これを利用し、壁全体を覆うような迫力のある緑化や、部分的にアクセントとして取り入れられるケースが見られます。
同じように日本においても、築古の建物に壁面緑化を導入することの最大のメリットは、歴史的価値と環境への配慮を融合させ、新しい魅力を生む点にあります。築古ビル特有の風合いや質感を損なうことなく、現代的な価値観や需要に合わせてリニューアルできるのです。
実際に、街を歩いている中で、壁面緑化によって一新し生まれ変わった建物を目にすることもあるのではないでしょうか。
中でも、植物の種類や配置を工夫し、四季折々の変化を楽しむことができるデザインは、見ている人々の心を掴みます。
このように、築古ビルの壁面緑化は、建物の価値を活かしつつ新しい魅力を加える絶好の方法と言えるでしょう。
築古ビルに新たな命を吹き込む壁面緑化。その成功のためには導入から維持までのステップが欠かせません。
こちらの目次では、壁面緑化を築古ビルに導入する際のポイントと維持のヒントを紹介します。
築古ビルは、新築とは異なる構造や特性を持っています。施工時には、ビルの材質や構造、耐荷重などを確認し、それに合わせた壁面緑化の方法を選ぶことが大切です。
また、築古ビル特有のディテールや風合いを活かすような植物の選定が、緑化の成功を左右します。
壁面緑化初期は、植物が新しい環境に適応するためのサポートが不可欠です。
定期的な水やりや、施肥、初期の手入れなど、細やかな管理が求められます。
一度緑化が根付いた後も、その美しさを長持ちさせるためのケアが必要です。
常緑植物と季節植物の組み合わせは、四季折々の風情を楽しむヒントとなります。また、病害虫の対策も重要。定期的な点検と、必要に応じた対応が緑の健康を保ちます。
最後に、自治体によっては壁面緑化や屋上緑化について一定の面積以上の建物に対し義務化している場合があります。
緑化対策の補助金もありますので、このような制度も積極的に検討しながら、ご自身の建物をフレッシュな緑で彩り、集客効果を高めましょう!
築古ビルの魅力は、時代と共に新たな価値を加えることで、その魅力をさらに増幅することが可能です。
そのひとつの策として、壁面緑化は古き良きビルの価値を高め、都市の中の緑のオアシスとして、新しい命を吹き込む絶好の手段です。
見た目の良さ、温暖化対策、遮熱効果など、ビルへ出入りする全ての方々にさまざまなメリットを感じてもらえる壁面緑化。
オーナーの皆様、壁面緑化を通じて新しい景色を生み出すことにぜひ力を注いでみませんか。
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