2023.07.20
空室リスクは不動産オーナーにとって重大な懸念事項ですが、幸いにもそれを解消する方法があります。
前編では、ファミリー向けや単身層向けのリノベーションによる空室対策をご紹介しましたが、それ以外のターゲット層に対しても効果的な提案があります。
こちらの後編では、新たなターゲット層に焦点を当てて紹介しますので、内容をぜひ参考に、空室リスクを回避する鍵を見つけましょう。
シニア層向けのリノベーションは、高齢者が安心して暮らせる住環境を提供するために大切であり、高齢者の生活スタイルや身体面のサポートを考慮し、安全性と利便性を最優先に考えた改装が必要です。
シニア向けリノベーションの最大のポイントは高齢者の安全と快適さを確保することです。
住居内に段差をなくし、広々としたスペースを確保することで、バリアフリーで自由に移動できる環境作りを考慮しましょう。
また、手すりの設置や滑りにくい床材を選ぶなど、転倒やけがのリスクに備えて入居者の安全を守りましょう。
また、シニア向けリノベーションでは、快適な生活をサポートするための工夫も大切です。
例えば、キッチンやバスルームの設備は、高齢者でも使いやすい仕様の設備を選ぶことが必要となります。
また、照明やエアコンなどの備え付けの家電製品については、操作が簡単で分かりやすいものを選定することも重要です。
最新の機器は様々な面で利便性を追求している一方で、高齢者にとっては操作が煩雑で使いづらいといった感覚があるのも事実です。日常生活における煩雑さをできる限り軽減し、ストレスのない環境を提供することが重要です。
なおリノベーションとは別のものですが、近隣の医療施設や公共交通機関への利便性といった点も、シニア層をターゲットにする物件にとっては高いアピールポイントです。
何かあった際に掛かれる医療機関が身近にあるということ、そして外出や趣味の活動などを積極的に行えるような交通機関環境が整っていることは、高齢者がより元気に、より安心して生活を送るための大きな要素です
このように、とことん高齢者に寄り添うリノベーションによって快適で安心な住まいを実現し、ターゲット層にアピールしていきましょう。
大学や専門学校の周辺に物件を所有している場合は学生層をターゲットしたリノベーションを重視することが有益です。
学生は居住環境や生活条件にとても敏感で、快適さ・便利さの両方を求めていますので、ニーズに沿うリノベーションを意識しましょう。
まずおすすめなのが、学生のコミュニティ形成のための共用のスペースです。
共用ラウンジやスタディルームなど、入居者が自由に利用できる場を提供することで、学生同士の交流や情報共有の機会を持つきっかけとして活用が期待できます。
また、セキュリティ対策の強化も学生向けリノベーションで重要な要素です。
学生本人はもちろん、親御さんも、できる限り安全に生活が送れるような環境を望んでいます。
防犯カメラの設置やオートロックシステムなど、物件全体のセキュリティを強化しましょう。
近年人気が高まっているのが入居者専用の鍵やエレベーターカードなどの導入です。防犯性をより高め、安心して生活できる環境を積極的に提供しましょう。
この他の環境面における工夫として、自転車置き場の整備、高速インターネットの提供など、学生生活を快適に過ごせる環境を整えることを大切にしましょう。
自転車置き場は、交通手段として自転車を利用することが多い学生にとって大きな要素です。
また、PCや携帯端末によるオンライン学習も多い現在の学生にとって、高速で安定したインターネット接続も必須と言えるでしょう。
学生向けリノベーションは、学生たちの充実した学生生活をサポートするために不可欠です。
共用スペースの充実やセキュリティ対策の強化、自転車置き場の整備、高速インターネットの提供など、学生が快適に過ごせる環境を整えましょう。
このような充実したサポートを提供することで、学生にとって需要の高い物件にしていきましょう。
日々忙しく仕事をこなすビジネスパーソンをターゲットとしたリノベーションにおいては、在宅での仕事のしやすさと忙しい生活をサポートする設備を軸とした内容を検討しましょう。
まず、仕事に集中できるよう、独立した書斎や執務スペースを設けること、また、高速で安定したインターネット接続や適切な場所への電源コンセントの設置も大切です。
そして、自宅での執務に伴い、充実した収納スペースを設けることも考慮しましょう。
仕事で使用する書類や機器の整理整がスムーズに行えるよう、使い勝手の良い収納スペースを確保しましょう。その場合は、それぞれの持ち物に応じて収納が行えるよう、カスタマイズ可能な収納家具が魅力的です。
仕事場兼プライベートなスペースとして住居を利用するビジネスパーソンにとって、効率的で利便性の高い収納スペースは大きなメリットです。
また、セキュリティ対策の徹底も大切な要素です。
仕事において必要な文書やデータを自宅で使用することが多いため、物件全体のセキュリティが確保されていることは必須といえるでしょう。
防犯カメラやセキュリティシステムの導入、セキュリティゲートの設置など、厳重なセキュリティ対策を行いましょう。
さらに、共有のコワーキングスペースやフィットネス施設の提供も仕事に忙しいビジネスパーソン向けリノベーションで求められる付加価値となります。
共用の仕事スペースやミーティングルームを設けることで、無駄なく効率的に仕事をこなすことができ仕事上の障壁を下げることができます。
また、ジムやフィットネス施設は、忙しい日々の健康を維持するため、ビジネスパーソンからニーズの高いサービスとして人気があります。
このような付加価値によって、仕事を中心に生活を送っているターゲット層の入居者が、自宅においても快適で効果的な働き方ができるよう、ニーズを考慮したリノベーションを行いましょう。
前編・後編に分けてお伝えした「ターゲット別」のリノベーション、いかがでしたでしょうか。
ターゲット別のリノベーションによって需要を高めることが、ライバル物件との入居者獲得競争を勝ち抜き空室リスクを解消する鍵となるはずです。
ぜひ早めに、前向きに検討してみることをおすすめします。
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