2022.07.07
「うちは古いから、なかなか入居者が入らない・・・」とお悩みのオーナー様。
新しく立て直さなくても、入居者を呼び戻せる可能性はたくさんあります。
そこで今回はその1つ、比較的新しい賃貸スタイルである“シェアハウス”についてご紹介したいと思います。
これを読めば、シェアハウスにガラっと改装するのはそう難しくない?と思っていただけるかもしれません。
今後の参考になれば幸いです。
近年、賃貸物件のカテゴリの中で根強い人気があるのがシェアハウスです。
通常の賃貸物件とは差別化が図られているため一定層からの強いニーズがあり、そのニーズに合致するシェアハウスに改装することが、空室対策につながります。
まずは、シェアハウスの“入居者メリット”からご紹介します。
<シェアハウスのメリット ~入居者編~>
・賃料が安い
・設備があらかじめ揃っているため、自分で買う必要がない
・入居者同士でコミュニケーションが取れる、人のつながりが広がる
・防犯対策になる(泥棒、ストーカー、など)
・敷金/礼金、保証人、仲介手数料等の費用が必要ない場合が多い
このようなことから、まず“手軽に住める”という点がシェアハウスの最大のメリットだということが分かります。
ワンルームのアパートやマンションなど、単身者向けの物件も多くありますが、その多くは入居者自身で家具や家電を揃える必要があります。
一方シェアハウスは、キッチンや洗濯機などは入居者同士が共同で使うため、冷蔵庫や調理器具、洗濯機、エアコンなどが揃えられており、自室においてもベッドや収納、カーテンなど一通りの家具が備え付けられている物件も多いことから、地方から出てきたばかりや、就職後間もない若い人、寝泊りが出来れば十分で身軽に生活をしたい人、などに選ばれています。
そしてオーナー側のメリットはというと??
<シェアハウスのメリット ~オーナー編~>
■家賃収入アップ
1物件に対する入居者が複数になるため、満室に近いほど1物件(1戸)あたりの家賃収入増やすことが可能です。
~家賃収入の具体例~
3LDK、現在の賃料:175,000円をシェアハウスとして3組に貸し出した場合。
1部屋の入居につき賃料を75,000円で設定した場合、75,000円×3=225,000円/月の賃料となり、通常の物件として貸し出すよりも50,000円プラスで家賃収入が発生します。
※光熱費については、一人ひとりの使用料を測れませんので、一括でオーナー負担であることが多いです。その分は、一律で管理費等に上乗せしておきましょう。
■空室時の家賃0ゼロリスクが緩和される
通常の賃貸では入居者が退去した場合、次の入居者が決まるまでの間はその物件に対する家賃収入が「0ゼロ」になってしまいますが、上記の例でいくと、仮に2組が退去したとしても残り1部屋の入居者分の家賃収入は確保されます。
満室であることが一番良いですが、通常の賃貸に比べ“家賃収入がゼロになる可能性が低い”という点は賃貸オーナーにとって安心できるものではないでしょうか。
なお、マンションの1室をシェアハウスとするパターンもありますが、規模を大きくしてマンションやビル1棟をシェハウスとする物件も現在は都内を中心に増えています。
現在注目を集めているシェアハウスですが、コンセプトを持たせることで、共通の趣味や嗜好を持った住人が集うコミュニティスペースのような場にもなります。
その一例として・・・
■女性専用シェアハウス
女性が安心して暮らせる をコンセプトに
・防犯カメラや指紋認証のオートロックなど、万全なセキュリティ対策
・パウダールームやお風呂スペースを広めに確保
・基本的には男性の立ち入りを禁止とする
■アウトドア好きが集まるシェアハウス
休日にアウトドアを思い切り楽しめるための設備、そして住人同志でも気軽に外時間を楽しめるシェアハウス
・ルーフバルコニーでいつでもバーベキューができるような外遊び空間
・アウトドアギアを保管・整備できるスペース
・レトロな木材やネイティブアメリカンスタイルを取り入れたインテリア
■料理好きが集うシェアハウス
充実のキッチンでお客様をおもてなし。休日は住民同士でパーティーも。
・ガスオーブンなど、一般の賃貸物件にはないキッチン装備
・食品ストッカーや、大型の冷蔵庫を完備
・オープンキッチンスタイルでホームパーティーも楽しめる空間作り
このように、趣味を軸にしたりニーズや条件を特化させることで差別化を図り、シェアハウスとしての価値を高めることができます。
また、以下のようなシェアハウスも人気があります。
・音楽好きに嬉しい ~防音室ありのシェアハウス~
・オシャレな空間でくつろぎたい ~インテリアにこだわったオシャレなシェアハウス~
・英語を学びたい人向け ~国際色豊かな外国人も歓迎のシェアハウス~
一人暮らしではなく、あえてシェアハウスを希望する方の多くはコミュニティを求め、自分の生活スタイルや趣味に近い人と暮らせるシェアハウスを選ぶものです。
どのようなコンセプトにするかは、オフィスが多い地域に近いのか、大学などが近くにあるのか、といった地域の特性や環境を考慮して決めていくことが大切です。
通常の賃貸物件とは違う、シェアハウスならではの賃貸運営のポイントをご紹介します。
1. シェアハウスのコンセプト決め
まずはここが1番の重要ポイントになります。
目次2でもお伝えしたような「コンセプト」の絞り込みをしましょう。まずはターゲットを絞り、どのようなシェアハウスにするのかを決めることで方向性が定まります。
コンセプトを軸に、共用部と個人スペースの動線や作りを考え、間取りや設備についても仕様を固めていきます。
2. コンセプトに沿った内外装リフォーム・リノベーション
「1.」で決めたコンセプトに沿ったデザインのもと、シェアハウスとして改修を行います。
この際、「内装のみ」「内装+外装」「配管も含む建物全体的な改修」など、改修の範囲も、コンセプトまたは築年数に応じて検討しましょう。
3. 共用物の準備
全体の改修が完了したら、共用部・個人スペース、それぞれで使用する家電や家具の設置です。
■リビング
ソファー、テーブル、クッション、テレビなど
■キッチン
炊飯器、トースター、電子レンジ、調理器具一式、食器など
■洗面所/トイレ回り
洗濯機、洗濯カゴ・物干し竿などの洗濯用品、トイレ用品
■個人スペース
ベッド、カーテン、収納家具、個人用テレビ、照明など
これら全てを揃える必要はありませんが、シェアハウスは入居時の「身軽さ」を感じてもらえることも大切です。
そしてデザインや機能性も、コンセプトに合うものを選ぶことが他の物件との差別化を生み、シェアハウス特有の“特別感”を出すために必要となる大きなポイントです。
4. 入居ルールの作成
他人同士が住居の一部を共用するシェアハウスは、あらかじめ生活をするうえでのルールをオーナー側で決めておきましょう。
■生活ルール
■お風呂、洗面所、キッチンの使用ルール
■個人スペースの使用ルール
など
片付けや音の問題など、一般的なルールとして念のため決めておくべきことはありますが、それ以外は必要に応じて入居者間で決めても良いです。
オーナーも安心して貸し出すことができ、そして入居者も全員が気持ちよく暮らせるような環境にしていくために大切です。
うまくニーズに当てはめることで空室解消にもなるシェアハウスについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
シェアハウスへの入居を希望する方は多く、人気の物件は空き待ちもあるほどです。
建物丸ごとの改修なんてお金も掛かるし、今の古い建物がオシャレなシェアハウスにできるとは思えない・・・
とお考えのオーナー様。
当社の“ビル再生サービス” は、オーナー様負担0円でビル全体をリノベーションし、物件に新たな価値を生み出します。
シェアハウスへのリノベーション経験もありますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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