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コラム

入居者ターゲットを広げてみましょう

2021.11.26

コラム

物件所有しているオーナー様は、空室対策にどのような工夫をされていますか?

年々空き家が増え、賃貸の空室率は上がっています。

 

さまざまな対策を施し、入居率を向上させましょう。

その手始めとして、まずはどんな人に入居してもらうのか、入居者層の見直しをしてみませんか?

 

今回は、入居者ターゲットの広げ方をご紹介いたします。

単身世帯が増えています

日本の人口は、2005年頃から減少局面に入っていますが、その一方で世帯数は伸び続けています。

 

【なぜ単身世帯が増える?】

さらに東京都に限定すると、単独世帯数は予測をはるかに上回るペースで増加しています。

都市部で単独世帯数が増える理由としては、高齢者夫婦の死別による単独世帯化、生涯未婚率の増加、離婚者数の増加、晩婚化があげられます。

 

【内訳は?】

2015年では、最も多くの単身世帯を抱えているのは20代です。

20代で進学や就職などを機に親元を離れて一人暮らしを始めるためで、30代になると結婚し2人以上世帯になる人が増えるため、20代から30代にかけて単身世帯数は減少していきます。

 

2030年には、80歳以上が最も多くの単身世帯を抱えるようになります。

80歳以上で単身世帯が増加していくのは、長寿化の影響と「団塊の世代」が80歳以上になることが主因と言われています。

 

2019年1月1日時点での世帯構成人員は約2人、そしてこの数字は年々減少しており、2040年には単身世帯の数が40%程度になると推測されています。

 

また、東京23区においては、単身世帯の約7割が賃貸住宅に住むというデータがあります。

 

人口減少下の日本において、住宅全体の需要は減少するかもしれませんが、賃貸住宅の需要は今後も増える可能性が高いと考えられます。

 

これだけの方が賃貸住宅を求めているのですから、もしオーナー様の所有物件が単身者向けではなかった場合、単身者に好まれる間取りにリフォームをしましょう。

 

【単身世帯に好まれそうな間取り】

  • リビングがゆったりしているLDK
  • バス、トイレ別
  • クローゼット収納

ペット可でターゲットが広がる?

ファミリー層では、ペット共生も昔から高いニーズがありますが、昨近ではひとり暮らしでもペットを飼う人が増えています。

 

管理面の煩雑さから賃貸オーナー様は敬遠しがちですが、どのエリアでも必ずと言っていいほどニーズはあります。

 

【逆転の発想】

入居者は、「駅徒歩10分以内、2階以上」といった希望で探すことは珍しくありません。

この条件から外れる物件所有のオーナー様は、不人気条件の「駅遠」「1階」を逆手に取って、安定入居を勝ち取るターゲット設定をいたしましょう。

 

立地や階数は、いくら入居者から敬遠されたとしても、改善できない条件です。

「駅遠×1階」は、家賃を下げてもなかなか決まりにくいほど人気が低いことは確かです。

 

でも、あきらめることはありません。

多数のニーズから少し視点をずらし、特定のターゲットに向けてアピールすることで、入居率を高めることは可能です。

 

【ペット中心のライフスタイルは、飼育環境重視】

ペット可物件を探している入居者は、駅からの近さより、そもそもペットを飼えるかどうかやペットと快適に過ごせる環境にあるかどうかを重視しています。

 

犬派の入居者は、散歩しやすい住環境か、ドッグランのできる公園やペットショップは近いかなど、周辺環境が特にポイントになります。

 

猫派の入居者は、室内飼いが基本なため、室内の設備仕様をチェックするようです。

こうした猫派向けに次のようなリフォームは有効でしょう。

 

【猫派に好まれそうな間取り】

  • 床材や壁材に傷つきにくい素材を使っている
  • キャットウォークを居室に付けている
  • 脱走防止用の内ドアやフェンス、猫トイレ・スペースを設置している

外国人お断りにしていませんか?

入居者に外国人を迎えることを不安に考えるオーナー様は多いです。

実際に賃貸物件の情報を見ると「外国人はお断り」と言う物件も少なくありません。

オーナー様が外国人入居者を避けるのは「文化の違いから起きるトラブルを避けるため」でしょう。

 

【アジア圏が多い?】

韓国、台湾、香港、中国(上海、北京などの首都出身者)は日本と生活レベルがほぼ同等なので、トラブルなどの心配は少ないです。

 

場合によっては日本人入居者より綺麗に使ってくれる印象です。

 

【日本人には不人気物件が人気?】

外国人入居者のメリットは、意外にたくさんあります。

いくつかご紹介いたします。

 

~ユニットバスでOK~

日本人は「バス・トイレ別」を好みますが、外国人は元々ユニットバスが当たり前のため、まったく気にしません。

 

~シャワーだけでOK~

外国人はバスタブに浸かる習慣がないため、シャワーのみでも抵抗なく借りてくれます。

 

~築年数を気にしない~

日本人は「新築物件」を好みますが、外国では築100年の建物が現在も現役で、築年数を気にしないという方が多いです。

 

【外国人受け入れで考えられるリスクへの対策方法】

  • 在留カードを確認する
  • コミュニケーションサポート会社を利用する
  • 家賃保証会社を利用する
  • 翻訳された契約書類を使用する
まとめ

今まで、入居者層について考えたり、時代に応じて変えてきたことがないというオーナー様は、この機会に一度、ターゲットの見直しをしてはいかがでしょうか。

 

弊社では、ターゲット層の選定方法から、空室対策・入居率向上のアドバイスについてもお手伝させていただきます。

お気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
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