2023.11.17
築浅、駅近、広さも丁度よい。
このようなオフィス物件であれば、空室の悩みは一切無いのではないはずです。
しかし今回このコラムを読んでいただいているオーナーさまの多くは、築年数の経過と老朽化、そしてそれが原因となっている「空室」もしくは「空室率増加」に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、このような空室率増加を懸念するオフィス物件について、空室を解消し、周囲の競合対抗するためには何が必要か、具体的なアイディアも含めながらご紹介していきたいと思います。
ぜひ今後の参考にご覧ください。
近年、中小規模のオフィスビルオーナーにとって大きな不安要素となっているのが空室率の上昇ではないでしょうか。
新しく経つ大型ビルと異なり、中小ビルは移転需要の変動に敏感であり、対策を講じなければ空室率が増加するリスクがついてまわります。
オフィスビル市場は不動産の中でも価格変動が激しく、特に新興のオフィス街では価格差が大きくなる傾向がありますので、自身のビルが立つ場所の相場を正確に把握することが急務です。
駅から距離のあるエリアでは、市場全体の動向をより一層注視し、自社ビルがどの位置にいるのかを把握することはさらに重要です。
自社ビルの現状だけでなく、市場全体の動向や競合ビルの条件・動きも注意深くチェックすることが不可欠です。
競合が少ないのに自社ビルの空室率が高い場合は、建物自体に何かしらの要因がある可能性があります。
何もしなければ建物価値は下がり続ける一方なので、即座に現状を分析し、家賃の値下げやリニューアルなどの戦略的な対策を検討することが肝要です。
空室率の上昇は、何よりも素早い対応が求められています。
市場の波に乗り遅れず、柔軟かつ戦略的なアプローチで、ビルの魅力を引き立て、テナントの獲得を図りましょう。
建物はどれほど、メンテナンスを行っても、老朽化は避けられず、外観や内部の設備が古びていくものです。中小規模のビルが空室率上昇を克服し、未来に向けて生き残るためには、常に市場の動向を注視し、適切な対策を講じる必要があります。
オフィスビル市場では、移転先を選ぶ際に「近い」「新しい」「広い」といったキーワードが重要視されています。
築年数が古い中小規模のオフィスビルは、これらの要件をクリアできず、入居者の獲得競争に苦しむことが予想されます。
特に駅からのアクセスやフロアの広さは、テナントのニーズに大きな影響を与えています。また、防災やエコといった現代特有のニーズの高まりも考慮すべき点であり、築年数の古いビルは市場において優位性を確保することが難しいでしょう。
このような状況から見て、オフィスビル市場はますます優劣の二極化が進み、需要の偏りが続くと予測されます。
中小規模のオフィスビルが生き残るためには、家賃の単なる値下げや建物の表面的な整備だけでなく、根本的な部分からの改革が必要です。
その場合は、市場の流れを正確に把握し、柔軟に適応することが、中小オフィスビルオーナーにとって不可欠です。
建物の魅力を引き立て、テナントのニーズに合わせた改善策を検討することで、空室リスクに立ち向かい、ビルの価値を確実に向上させることができるでしょう。
オフィスビル経営における空室は、収益を左右する非常に大きな問題と言えます。
「空室率増加=賃貸収入減少」で直結あることを経営の根幹に関わることを再認識し、どうやって空室を防ぐかを考えることがまず大切です。
そして、その際には、自力で解決できない場合もあるため、不動産収益をサポートしてくれる「リーシング」という方法を取り入れることも一つの有力な手段です。
リーシングは、賃貸の不動産物件のテナントづけや仲介業務を行うサービスで、中小規模のオフィスビル経営者にとってはますます必要不可欠なものとなっています。
リーシングサービスを通じて、ビルの特性を専門的に分析した結果に基づいた適切な提案が期待できます。
また、新たなアプローチとして、空いたスペースをレンタルオフィスやレンタルスペース、貸し会議室として提供することも一つの方法です。
このようなアレンジは大規模なリノベーションが不要なため、少ない初期費用で新たな事業展開が可能となり、オフィスの空間運用の可能性を広げることができるでしょう。
建物全体の自社利用であれば、空室化等といった収益に関わるリスクは気にならないかもしれませんが、賃貸オフィスビル経営においてテナントの空きを最小限に抑えることは非常に重要です。
特に中小規模のオフィスビルでは、今回ご紹介したようなリーシングサービスの利用や、新しい用途に向けた方向転換といった柔軟なアプローチが求められています。
条件に合ったテナントを見つけるだけでなく、シェアオフィスやレンタルスペースなどの新しい手法を取り入れ、多様な可能性を模索してみてはいかがでしょうか。
時代の変化に柔軟に対応し、新しい需要を発見することが空室率上昇を抑えるための大きなポイントです。
いかがでしたでしょうか。
「新築、駅近、広い面積」三拍子揃ったビルは無敵といえますが、反対にそうではない場合はご自身のビルが抱えている問題を明確化し、そして市場動向を把握する。その上で、さまざまなサービスの利用も視野にいれながら、柔軟に現在オフィスビルに求められている要件を取り入れていく。
その取り組みこそが、空室長期化という極力避けなければならない状態を回避するためにオーナー様が取るべき手段だと言えるのではないでしょうか。
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