玄関は入居者にとって物件に入った第一印象を左右する大切な場所です。

では空室化に悩む築古マンションオーナーにとって、どのように玄関を使いやすく、魅力的にすることが求められているのでしょうか？

• 広さを確保する

築年数が経っているマンションの多くは、玄関スペースに余裕をもたせた造りになっていない物件が多く、入居者にとって不便さを感じることがあります。

リノベーションにおいて、まず広さを確保することが大切です。

快適に靴を履き替えたり、好きなものを飾ったり、荷物をさっと置けるスペースを確保できるよう工夫しましょう。

• 収納力アップ

玄関には、靴だけではなく、雨具などさまざまなアイテムを収納しなければなりません。

収納スペースが足りないと、散らかりがちでスッキリしません。

リノベーションで収納力をアップさせ、物の整理整頓が行えるようにしましょう。

見た目にもオシャレなデザインの収納は、同じ物を置くのでもスッキリとした印象を持たせることができます。

• 明るさの確保

光の無い玄関は、どんなに広くて収納力があっても、古くて暗い印象を与えます。

明るい第一印象をもたらすよう、照明の工夫や室内窓の導入など、自然光を取り入れつつ、玄関内を明るく見せる改修がおすすめです。

これらのポイントはそれぞれ、現代のライフスタイルに合わせた入居者が求めているものだとも言えます。空次の目次で玄関リノベーションの具体的なアイディアについて詳しく探っていきますので、ぜひ参考になさってください。

空室対策では、入居者のニーズに合わせた具体的なリノベーションが大切。

こちらでは、築古のマンションの玄関を魅力的に変身させるための具体的なリノベーション例をご紹介します。

■オシャレな「見せる靴棚」や広さを確保した「土間」で快適スペースを作る

玄関には靴を収納するスペースが必要ですが、ただの靴箱だけではつまらないものです。

オシャレな「見せる靴棚」を設置することで、靴が収納されたままでなく、インテリアの一部として映えます。さらに、土間と呼ばれる広々としたスペースを設ければ、靴を脱ぐための快適なエリアが確保できます。

■シューズインクローゼットできっちり整頓、エリア分けでスッキリと

やはり靴はしまっておきたい、と言う方も多いはず。

そんな時には、取り出しやすく、かつ片付けやすいシューズインクローゼットがおすすめです。

靴を隠しながらも整理収納でき、玄関をスッキリとした状態に保つことができます。

見せる場所と片付ける場所をエリア分けすることで、物がないフラットな状態をキープしやすくなります。

■室内窓や照明の工夫で光を取り入れよう

明るい玄関は魅力的ですが、マンションでは自然光を取り入れることが難しい場合もあります。

このような場合には照明を工夫し、暖かみのある明るい照明を選んだり、室内窓を設置し隣の部屋から光を取り入れることで、狭く感じさせない効果がありますので検討してみましょう。

このような、一工夫のある玄関は一般的な物件との差別化につながり、ワンランク上のこだわりを求めている入居者にとっても非常に魅力的です。

さまざまなアイディアを組み合わせることで、築古であっても新たな魅力を発揮し、入居者の心をつかむことができるでしょう。

ご紹介してきたように、玄関リノベーションは物件に新しい魅力を加えるための重要な要素ですが、気になるのはその予算ではないでしょうか。

こちらの目次では内容ごとの玄関リノベーション費用目安をお伝えします。

■玄関タイル・クロスの貼替: 約20万円程度

築古のマンションの玄関は、しばしば壁や床に傷みや汚れが見られます。

新たなタイルやクロスを使用して、美しさと清潔さを取り戻すことができます。費用は床や壁の広さ、素材の種類によって変動しますが、約20万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

■収納の造作: 約10～30万円

玄関に収納スペースを増やすことは、整理整頓や美しさの面で大きな助けになります。

収納スペースのサイズやデザインにより、費用は変動します。カスタム造作の場合、約10万円から30万円程度が一般的です。

■室内窓の追加: 約10～15万円

明るい玄関にするために室内窓を追加する場合、窓のサイズや設置場所によって費用は変わりますが、約10万円から15万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

■照明の追加: 約5～10万円

照明の工夫は玄関の雰囲気を大きく変えることができます。

新しい照明を追加する場合、約5万円から10万円程度がおおよその費用目安です。

※実際は現在の物件の状態や選ぶ素材・仕様などによって大きく異なることがあります

リノベーションを検討する際は、ターゲット層に合わせた改修が大切ですので、必ずしも全てを行わなければならないわけではありません。

予算や必要に応じて内容を検討しましょう。