2023.03.14
賃貸経営のなかで一番のリスクであり、出来る限り避けたいのが空室。そしてそれが続いてしまう、空室の長期化。
賃貸物件をお持ちのオーナー様は皆同じリスクを背負い、そしてそれに向けた対策をとりながら賃貸経営を進めていることと思います。
空室対策といえばリフォーム、ですが、今回はリフォームほど大掛かりなものではなく、比較的簡単に取り入れられる内容の空室対策方法のご紹介です。
安心・安全と言われ続けてきた日本も、昨今は強盗や窃盗などの犯罪が毎日のように報じられ、以前より賃貸物件のセキュリティ強化・対策の「価値」と「必要性」が更に高まってきています。
セキュリティ対策がとられている物件は入居者にとって非常に魅力的ですので、いくつか取り入れやすいセキュリティ対策をご紹介しますので、ぜひ積極的な導入をご検討ください。
■おすすめのセキュリティ対策■
・モニター付きインターホン
単身、ファミリー共に、条件の上位にランクインするモニター付きインターホン。モニターで訪問者を確認できるため、不必要に直接の応対をする必要がなくなります。
・センサーライト
空き巣犯は下調べを行い、夜間まで留守にしている家を狙い、暗くなってから侵入することが多いと言われています。
人や物の動きを感知し点灯するセンサーライトがあると侵入をためらわせることにつながり、防犯性を高めてくれます。
・窓のダブルロック
ガラス窓中央部の鍵だけでなく、窓の上部または下部にも補助鍵を付けることも有効です。
犯人は窓ガラスを割って侵入する時間を掛けたがらないものです。
中央の鍵に加え、窓の上部もしくは下部の補助上がある場合はその時間が倍掛かりますので、補助上がある家は避けられる傾向にあります。
実際に私自身も以前住んでいた物件で留守中に空き巣被害に遭いましたが、補助鍵があったおかげで窓ガラスの中央部が割られただけで家には入られずに済みました!
※すりガラスのため補助鍵の存在に気付かず、侵入しようとしたものの入れずに諦めたようです。
このように、未然に被害を防ぐ「防犯対策」の強化は取り入れやすいものが多く、物件の付加価値のアップにつながりおすすめです。
最近のDIY人気を受け、賃貸物件においても、入居者が物件を自由にDIYできる条件付き物件の人気が高まっています。
築年数の経った物件を、自分の手でほどよくリフォームを行い好みの空間に仕上げていくDIYに興味を持っている方は想像以上に多いものの、「賃貸だから…」と諦めている方が多いようなのです。
そこで「DIY可」として売り出すことができれば、そのような物件を探している入居者層にヒットしますので、今まで続いていた空室が一気に埋まるということも考えられます。
DIYで自ら造り上げたお気に入りの部屋であれば、長期入居につながる可能性も高くなりますし、新たな一手として有効な手段ではないでしょうか。
ただ、条件として躯体に影響しうる工事は不可とする、工事前/工事後の立ち入り確認、などのルールをあらかじめ制定しておくことが大切です。
~退去時の原状回復について~
DIY物件の場合、退去時は入居者側での原状回復を義務とすることが一般的ですが、もしその条件を緩和し、原状回復義務を免責するのであれば、DIYされた状態で次の入居者を探す場合は客付けのハードルが上がることを視野にいれておきましょう。
このような場合は、できれば大家さん側で原状復帰を行い、また次の入居者がDIYで仕上げある、という流れで運営していけると良いですね。
もう一つ、手軽にできる空室対策としておすすめなのは、無料でインターネット環境を提供することです。
今やスマホ・PCといったインターネットの利用は当たり前の時代。
更に自宅でのテレワーク勤務も一般的になりつつある昨今の状況において、入居後すぐにインターネット回線を利用できることは入居者にとって大きなメリットです。
入居者自身がインターネット回線の利用を開始する場合、利用会社を選定する、そしてサービス申込みや契約などの手続きを行う、入居後に回線機器の設置といった作業を待つ、というステップがあり、ただでさえ引越後の片付けなどで忙しい入居者にとっては余計な負担となり、一連の手続きを手間に感じてる方は多くいらっしゃるはずです。
そのような中で物件に既にインターネット回線が完備されていれば、面倒な手続きや工事の立ち合いなどで時間を取られることがなく入居後すぐにインターネットを利用でき、大変便利です。
また、インターネットの通信費が入居者の負担ではないことも非常に大きなメリットです。
インターネットの回線を利用する際は、5千円~1万円程度の出費となりますが、その費用を負担することなくインターネットが利用できることは大変嬉しい条件のはずです。
無料インターネットを導入する場合は、回線の早さやオーナーさまが負担することとなる費用など考慮しなければならないポイントはありますが、出来る限り快適に利用いただける環境を整備し、付加価値につなげていきましょう。
アパート全体でのインターネット導入費用は、初期費用を除いても入居者の各世帯が個々に契約をするより割安で導入できるサービスも多くあります。
導入に必要となる経費分を賃料に反映したとしても、入居者側の負担は低くすむはずですので、オーナーさま側の負担が過度に大きくなるということはないでしょう。
いかがでしょうか。
・物件の客層が求める付加価値を反映する方法(防犯対策の強化/無料インターネットの導入)
・方向転換を図り、新たな客層を取り入れる方法(DIY可物件)
今回はこのように、方向性の異なる内容で、かついずれも大きな初期費用を掛けずに取り入れやすいような空室対策アイディアをご紹介しました。
ぜひ、ご自身の物件の空室対策の参考となれば幸いです。
古いビルの再生リノベーションならイエスリフォームにお任せください!
「うちは古いから、なかなか入居者が入らない・・・」とお... もっと見る
今回は、所有物件の築古化に悩むオーナーの皆さまへ向けて... もっと見る
築古物件の多くは一般的に50㎡前後の広さとなり、間取りは... もっと見る
長く利用されてきたビルに改修によって新たな息吹と魅力を... もっと見る