2023.03.08
立地や間取りとともに、物件を選ぶ際に重要視する条件のひとつに、お風呂や洗面所、キッチンなどの「水まわり設備」があげられます。
水周りが古かったり汚れが目立っていたり、清潔感を感じられない物件は印象が悪くなり、せっかくその他の条件が良くても避けられてしまう傾向にあります。
空室の原因を探ると実は水まわりの設備環境が原因だった、という可能性も。
そこで今回は“水まわりリフォーム”のひとつとして、水まわり設備の中でも比較的リフォームにとりかかりやすいトイレリフォームをピックアップ。リフォームのニーズやポイントについてお伝えしていきたいと思います。
実際に、賃貸物件を選ぶ際に外せない条件として上がるものが次の3つだと言われています。
この中で、上の2つ「立地」「面積」は変える事が出来ない条件です。
そして「バス・トイレ別」については、上のふたつとは異なり、改修が可能な条件です。
「バス・トイレ別」として条件を出す理由としては、まずは“清潔感”が一番大きいでしょう。バス・トイレが別々になると掃除のしやすさが格段にアップするほか、使い勝手もより向上します。
このようなことからも、入居者はお風呂やトイレを別にし、よりいっそう清潔感を求めているというニーズが読み取れますね。
入居者募集の際には室内、そしてトイレについても写真を掲載することが一般的です。
そのような場合に、室内は原状回復である程度キレイに手入れがされていたとしても、トイレの古さが目立ち清潔感がない場合は、せっかく立地・間取り・賃料などが条件に合致していたとしても、結果的に選んでいただけなくなってしまうこともあるのです。
・トイレが暗い
・便器/便座の黄ばみ(劣化)
・床や壁が古く汚れている
このようなトイレは、なかなか掃除だけでは清潔感を感じさせることは難しい状態ですので、思い切ってトイレリフォームを検討しましょう。
物件の印象を大きく左右するトイレを清潔感のあふれる空間にすることで印象アップがかない、空室解消への一手となるでしょう。
■トイレ(便器・便座)交換
築年数がたっている物件では、中には和式トイレ使用している物件もあると思います。洋式トイレの物件でも、10~15年たつと劣化や古さが目立つようになってきます。
そのような場合はまず便器・便座を新しいものへ交換しましょう。
~工事費~
トイレ交換の施工費は、「和式から洋式」への変更なのか、「洋式から洋式」への交換によっても変わってきます。
その上で、取り付けるトイレ本体の値段によって全体の工事費が決まってきます。
ウォシュレットや暖房便座機能が付かないタイプであれば、トイレ本体の価格は比較的安く抑えられます。
■壁・床の貼り替え
便器・便座を新しくしたら、ぜひ壁・床の貼り替えも検討しましょう。
せっかく便器を新しいものにしても、古い床・壁では、トイレ全体の雰囲気が暗い印象になってしまうからです。
壁・床の貼り替えは、便器や便座の交換リフォームと分けて行うこともできますが、リフォームの手順としてはまず
①便器の取り外し
②壁・床材の取り外し
③壁・床材の貼り直し
④新しい便器の設置
の流れで進めていきますので、便器の交換と一緒のタイミングで行うことで、元気を設置する床周りの施工がきれいに納まり、完成度が確実に高くなります。
また、壁材や床材を選ぶ際は、防水や抗菌・防カビ、消臭機能など、トイレに適した商品もあります。
せっかく費用を掛けて行うリフォームですので、機能性も考慮しながら選ぶようにしていきましょう。
トイレに限らず、リフォームを行う場合は複数の業者で見積をとるようにしましょう。
トイレの大体の希望が決まり、壁や床材もだいたいの仕様が決まったら、あとは工賃に差が出てきます。
トイレ本体についても、同じ商品でも仕入れ値によって施工業者ごとに価格が異なる場合もあります。
このように、リフォームを行う業者によって同じ工事でも金額が違ってくることがありますので、まず1社でベースとなる見積をとり、その見積りと同じ条件で他の業者へも見積を依頼しましょう。
まずは客観的に金額が予算内かどうかを判断し、その上で業者ごとに違う「ハード面(金額など)」と「ソフト面(対応の中身)」を見て総合的に依頼先の業者を検討したいところです。
中には相見積もりを断られるケースもありますが、その辺りも丁寧に対応をしてもらえるかどうかが業者選びのポイントにもなってきます。
失敗しないリフォームを行うために、相見積もりは必ず行いましょう。
また、もしどちらの業者も予算がオーバーしている場合には、施工内容を削るのも一つの方法ですが、できればひととおりのリフォーム工事は行うこととし、それぞれの質(クオリティ)を少し調整する程度にとどめることをおすすめします。
例えば・・・
・トイレ本体を旧モデルにする
・ウォシュレットはあきらめて暖房便座のみにする
・壁材・床材を安いものを探してもらう
このように、一式のリフォームは行いつつもそれぞれの価格帯を下げることで、ある程度費用を抑えることが可能です。
あらかじめ決めた予算を業者に伝えて見積をもらうようにすると、リフォーム業者の方も設備や部材選定の際に考慮してくれるはずですので、そこも大切なポイントです。
いかがでしたでしょうか。
次の入居者がみつからず空室が続いている場合、その原因はトイレにあるかもしれません。
トイレリフォームは水まわりの中では短期で工事を済ませられる点もメリットのひとつ。
募集時、内覧時にトイレが原因でお客様を逃してしまうことのないよう、ぜひトイレリフォームを検討してみましょう。
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