スマートホームとは、IoTやAIの技術の活用によって、より便利で快適な生活を送れるような機能をもつ家のことを指します。

まず「IoT（アイオーティー）」とは”Internet of Things”を略したもので、直訳すると「モノのインターネット」という意味合いです。

今までインターネットは、主にパソコンとサーバーなどのIT機器をつなぐものとして活用されてきましたが、現在の身近なものではスマートフォンやタブレットなども接続されるようになり、そして最近は冒頭でお伝えした、スピーカーなどといったさまざまな“モノ”をインターネットを経由して繋ぐ仕組みが増えてきています。

そして、パソコンやスマートフォン・タブレットに限らず、エアコンや冷蔵庫、また玄関ドアなどの日々の生活で利用頻度が高い家電・住宅設備などのモノもインターネットを活用して結びつけることで、生活がより快適に、よりスマートになるとして人気が高まっています。

■スマートホームで何ができるの？

例えば、

・テレビや照明を点ける/消すなどの操作

・エアコンのON/OFF

・留守中のペットの見守り

・ホームセキュリティー

などが挙げられます。

・電気を消す/点ける

手元のスマートフォンをリモコン替わりに操作ができるため、リモコンを探す手間が省けます。

・エアコンのON/OFF

家を出て消し忘れに気付いた際にとても便利。また、外出先から家に帰る前にエアコンをONすることもできます。

・留守中のペットの見守り

カメラなどを利用して日中留守にしている間のペットの様子を確認することができます。

・ホームセキュリティー

手元のスマホで施錠・解錠ができるため、鍵のかけ忘れが心配で家に戻る…なんてことが無くなります。

また、カメラによって人と物の動きを察知してお知らせしてくれるような機能もあり安心です。

■デメリット/注意点はある？

スマートホームを導入する際のデメリットとなりうるポイントもお伝えします。

・セキュリティ管理

インターネットのネット回線を利用しているためハッキングのリスクがあります

・スマートフォンの電池が切れてしまった場合

玄関の鍵とスマートフォンを連動している場合、スマートフォンの電池が切れた状態だと玄関の鍵を開けることができなくなってしまいます。

・初期費用

玄関ロック、スピーカーなど、スマートホーム化で繋げる必要がある機器についてはあらかじめ購入・設置が必要になります。

スマートホーム化でできることと注意点について、おわかりいただけましたでしょうか。

次の目次ではオーナー様向けの賃貸物件のスマートホーム化について、その必要性・メリットをお伝えしていきます。

■入居者のメリット・ニーズ

現在は、自己所有の物件だけではなく、賃貸物件もスマートホームを取り入れている物件の人気が高まっています。

主な理由としては、一人暮らし、または核家族が依然として多いことによるセキュリティー面向上のニーズがあること。

・日中は仕事で夜遅くなってから帰宅することが多い

・両親共働きで、子供が学校から一人で帰宅し親の帰りを待つ

このような生活を送る方々は現在の日本では少なくありません。

そして治安の良い日本といえど決して犯罪が起こらないわけではなく、オートロックや防犯カメラといった防犯対策に加えて、更に安心・安全のための対策をとっていきたいと希望する入居者にとって、このようなスマートホーム機能を取り入れている物件は非常にポイントが高く、魅力的です。

■オーナー様のメリット

1.　賃貸物件のスマートホーム化は競合物件との差別化につながる

生活の快適性が高まり、セキュリティー面でも役立つスマートホーム。

一人暮らしを始める女性や共働きのご夫婦、ご家族にとってスマートホーム化物件は新たな魅力であり、賃貸経営において有利となります。

ある程度の初期費用は必要ですが、内装を変えるリフォームやリノベーションに比べると大きな工事を必要とせず、入居者入替の短期間の間に導入することも可能です。

2.　賃料アップにつながる

賃貸物件をスマートホーム化することで物件価値を上げることができ、その分の賃料アップが可能となります。

例え近隣相場から数千円程度月額の賃料が高かったとしても、安くてスマートホーム化されていない物件と比べた時に入居者は確実なメリットを感じてくれるでしょう。