2023.01.27
ビルオーナー様にとって最大の関心事は、空室率ではないでしょうか?空室率の差は大きく、より多くのテナントを誘致し、空室率の問題を解決するためには、最新の人気間取りを調べることが有効です。今回は、空室率の悩みを解決してくれるかもしれない間取りの違いの意味と、最新の人気トレンドについてご紹介します。
間取りは昔から同じだと思われがちですが、実はそうではありません。近年、間取りのデザインや考え方は大きく変化しており、ビルオーナー様が賃貸ビジネスで成功し、空室率を低く抑えるためには、こうした新しいトレンドに注目する必要があるのです。
【新しいトレンドとは?】
新しい間取りは、リビングが広い、部屋が多機能、日当たりや共有スペースが良いなど、様々な点で従来と異なっています。また、これらの新しいデザインは、スペースをより効率的に使用することができ、最新のコンセプトの中には、10平米から20平米ほどのとても小さな「タイニーハウス」や27平米以下の「マイクロアパート」と呼ばれるものもあります。
【人気の間取りは?】
●単身用でも間取りが広く、バス、トイレ別が人気
最近は『おうち時間』を楽しむ傾向が高く、広さにはゆとりを求め、バスとトイレ別の間取りが人気になっています。
●独身世帯や子供がいない夫婦はクオリティーとゆとりを重視
最近の家族は、子供がいない夫婦や共働き夫婦の割合がかなり高いですが、収入や時間を自分のことに使う余裕があり、家賃の安さより利便性や空間のゆとり、設備のクオリティーを求める人が増えています。また居住スペースの広さに加え豊富な収納力のある物件は非常に人気が高くなります。
●ファミリー層はリビングがゆったりしているLDK
ファミリー層には、開放的でゆったりしたリビングが好まれます。リビング、ダイニング、キッチンのすべての仕切りをなくしたオープン型のLDKは広い空間が確保できるため人気です。また、小さい子供がいるような家族は、子供の遊び場や家族が寝ころべるスペースの和室があると重宝します。
『駅近重視派』VS『間取り重視派』の答えは複雑です。
【駅近重視派】
テナントを惹きつけるためには、間取りがより駅近が重要であると考えるビルオーナー様もいらっしゃるかもしれません。確かに駅から近い物件は値崩れが起きにくくオーナー様としては安心材料となります。逆に懸念材は部屋が狭いことです。
【間取り重視派】
多様な広さの部屋を用意することで、ビルオーナー様はテナントとそのニーズを理解し、より多くの入居者を確保できるようになります。また、入居者によってはバリアフリーに対応したスペースが必要な場合や、おうち時間が増えた現在は住空間に対する要望が高まっておりLDKを繋いでワンルームに変えた広々空間が人気です。
【どっちも重視派】
場合によっては、間取りと立地の両方が空室率の判断材料になることもあります。例えば、広々としたモダンなキッチンやリビングがあればテナントが集まるかもしれませんが、アクセスが悪ければ、テナントはそのスペースを借りようとは思わないでしょう。
●最近の傾向は?
以前は断然『駅近重視派』が多く、日々の通勤や通学に便利で友人や家族を呼びやすいという魅力がありました。しかし現在では『間取り重視派』が増えています。その間取りでも『分離型の間取り』より『リビングとダイニングキッチンとが一室になった間取り』が主流を占めつつあります。
物件オーナー様にとって重要な間取りですが、空室率が高い物件は人気のない間取りではありませんか?
●間取りが2DKや3DK
ファミリー向け賃貸物件の中で不人気の間取りが「2DK」や「3DK」です。「DK」は、ダイニングキッチンを表しており、料理を作って食事も出来る場所のことで、それとは別にお部屋が2つや3つある間取りのことを指しています。一般的に築30年以上の物件に比較的多い間取りで、一昔前まではお部屋の数が多い方が人気の傾向がありましたが、今人気のある間取りとしては「1LDK」や「2LDK」といったリビングがついたお部屋が人気となっています。
●和室がある物件
和室は「3LDK」以上あるお部屋であれば、1部屋あってもいいかもしれません。ただし「2LDK」や「1LDK」以下であれば和室は必要ないでしょう。和室のある物件がすべて不人気かというとそうではなく、和室を好む方が減少傾向にあることと、世代関係なく寝室にベッド派が増加、メンテナンス面での不安を持たれている入居希望者が増えてきていることから、不人気に繋がってきています。
●バランス釜が設置されている・追い焚き機能がない物件
・バランス釜
バランス釜があることによって浴槽が普通のサイズより30cm狭くなってしまうため、不人気です。しかし意外なメリットがあり、バランス釜は電池を使って着火するので、万が一停電した時でも使用することができるのです。
・追い焚き機能
追い焚き機能があればお湯を入れ換える必要がなく、水道代が大幅に節約できるとファミリー層に人気ですが、設備投資に費用が掛かるため、家賃が高めに設定されるのが大きなデメリットです。
結局のところ、ビルオーナー様は空室率を低く抑えるために、時間をかけて最新の間取りを調査し、見つける必要があります。立地や設備など他の要素も重要ですが、間取りは成功する物件にするために最も重要な要素であることに変わりはありません。より広い面積、複数のファンクションルーム、小さな家などの最新の人気トレンドにより、ビルオーナー様はより多くのテナントを集め、空室率の問題を解決することができるはずです。
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