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コラム

賃貸オーナーなら知っておきたい 床リフォーム ~床の種類とおすすめの床材~

2023.07.03

コラム

賃貸オーナーとして、築後年数が経ってきたい物件の魅力を高めるために欠かせないリフォーム。

今回は、「床リフォーム」に特化した内容で、床材の種類について解説し、賃貸物件におすすめの床材を場所別にご紹介します。

さらに、床の貼り替えや床リフォームを行うタイミングについてもお伝えしますので、床リフォームのポイントを押さえ、満足度の高い物件運営に役立てましょう。

床材の種類について

築後年数が経過していろいろな箇所に古さが目立ってきた物件には、新たに賃貸物件の魅力を高めるためのリフォームが必要です。

今回はリフォームの中でも「床」に関するリフォームコラムとして、まずは床の種類からご紹介していきましょう。

多種多様な床材が存在し、それぞれに独自の特徴やメリットがありますが、今回は現在の主流な床材として、フローリング、タイル、クッションフロアについて詳しく解説します。

 

・フローリング

 

 

フローリングは、最も一般的な床材で、長年人気のある床材で、木材の風合いや温かみがあり、自然な雰囲気を醸し出します。

また、家具やインテリアなど、思いものを置いても凹みにくい耐久性と、今はワックス不要のフローリングもあり、メンテナンスのしやすさも魅力です。

さまざまな色や質感・仕上げのデザインから、物件の雰囲気やテナントの好みに合わせて選ぶことができます。

 

 

・タイル

 

次に、タイルは主に玄関やシューズインクローゼットなどに適した陶器製の床材です。耐水性・耐久性が高く、傷がつきにくいため、賃貸物件においても頻繁に使用されています。

さらに、さまざまな色柄があるため、デザインのアクセントとしても活用できます。

 

 

・クッションフロア

画像参考:リリカラHP(https://www.lilycolor.co.jp/interior/lilycolornote/220425.html)

 

クッションフロアは塩化ビニールでできており表面の耐水性が高く水をはじくため、トイレや洗面所など、清潔さを保ちたい場所に適しています。また、クッションフロアは柔らかな素材でできており、足触りや音の吸収性に優れています。木目調や石目調、パターン柄などのさまざまなデザインや模様もあるため、お部屋にアクセントを与えることができます。

 

 

床材を選ぶ際には、物件の用途やデザイン、メンテナンスのしやすさ、耐久性などを考慮しましょう。

また、入居者の要望や市場のトレンドも把握しておくことが重要です。最適な床材を選ぶことで、入居者満足度を高め、物件の魅力を引き立たせることができます。

賃貸物件 場所(部屋)別のおすすめ床材

先ほどの目次でお伝えしたように、賃貸物件において、場所(部屋)ごとに最適な床材を選ぶことは、入居者の利便性や物件の魅力を高める上で重要です。

こちらでは、居室の場所ごとにおすすめの床材とその特徴についてご紹介します。

 

 

■居室の基本的な床部分

 

全体の床にはフローリングがおすすめです。フローリングは耐久性に優れており、メンテナンスも比較的簡単です。物件全体の統一感を出しやすく、最も一般的な床材でもあり、幅広い入居者層に受け入れられます。

費用も高すぎず、そしてある程度の期間耐用するためコストパフォーマンス的に最も優れているともいえるでしょう。

 

 

■共用部・玄関

 

共用部や玄関、ポーチなどには、土足でも傷が付きにくく水洗いも可能なタイルが最も適しています。

玄関の頻繁な出入りや荷物の運搬やある程度重さのあるものを置くことにも対応できます。

さらに、タイルのデザインや色使いに工夫を加えることで、玄関を色々なテイストに演出することも可能です。

 

 

■トイレや洗面所

 

トイレや洗面所などの水廻りにはクッションフロアがおすすめです。

クッションフロアは柔らかな素材でできており、足触りや音の吸収性に優れている上、耐水性があり、水が付着しても床材に染み込みにくく、簡単に水拭きで掃除ができる清潔さを保ちやすい特徴も持っています。

内装に合わせやすいベーシックな色調のものから柄の入ったものまで豊富なデザインが揃っています。

 

 

場所別に最適な床材を選ぶ際には、利便性や耐久性と併せて、ターゲット層に合わせたデザインを統一するよう考慮しましょう。

物件の床の貼り替え、床リフォームを行うタイミングはいつ?

床材の寿命は一般的に、タイルを除き一般的には15年前後とされています。

入居者が住み続けている間、大家さんとしては、リフォームすべきタイミングを気付くことは難しいですが、定期的に床の状態を確認することをおすすめします。

15年前後のリフォーム検討期に入居者に確認したり、入居者の退去とタイミングが重なれば、その際に床の状況を確認し、リフォームを検討しましょう。

 

また、築年数が経過していたり、次のような状態の場合には、下地にも劣化が起こっている可能性がありますので、なるべく早く業者に点検を依頼し、必要に応じてリフォームを検討しましょう。

 

・フローリングなどの床材がはがれてきた

・歩くと床がきしむ

・床が傾いている

・家具の跡などの汚れが落ちない

 

~床リフォームの流れ~

床のリフォームには、主に2つの工法があります。

 

・貼り替え

古い床材を撤去して新しい床材を貼る工法です。下地の状態を確認できることで、安全・確実に新しい状態に改修することができます。

 

・重ね張り

古い床材はそのまま残し、その上に新しい床材を重ねる工法です。既存の床材の撤去が要らない分、工期も短く比較的費用も抑えられますが、築年数が古く、既存の床・下地の劣化が進んでいると思われる場合には避けた方がよいでしょう。

また、上張りする分、段差が生じ、ドアの開閉に干渉することもありますので、重ね張りは出来る場合と出来ない場合があると理解しましょう。

 

15年前後が目安と言われている床リフォーム。

既存の床の状態が余りに劣化がひどい場合は、予想以上に広範囲の施工が必要となり費用が掛かってしまうこともあります。

適切なタイミングで最小限の費用でリフォームができるよう、入居者が要る場合も、ヒアリングを行うなど、出来る限りオーナーとして物件の床の状態を放置せずに気にかけておくようにすることをおすすめします。

まとめ

物件のオーナー様にとって避けて通れない物件の老朽化と、その対策としてのリフォーム。

リフォームを検討する際は、まずはリフォーム内容についてオーナー様ご自身もある程度の知識を蓄えておくことが失敗しないリフォームの秘訣です。

床材について知り、ご自身の物件のターゲットに最も合うリフォーム内容は何かを考えながら進めていくことが大切です。

そのことに注意しながら、ぜひこの機会に、物件の床リフォームで改めて物件の魅力をアップする計画を立ててみませんか。

投稿者プロフィール

株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
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